【newsing特集】光市 母子殺害事件公判を振り返る
2008年4月22日午前、山口・光市母子殺害事件の差し戻し控訴審判決公判の判決が出され、無期懲役となった1審判決を破棄し、被告に死刑を言い渡すという結果となりました。
この事件についてはnewsing(ニューシング)の中でも昨年から活発に議論が行われ、たった今も控訴審判決に対して多くのnewsingerが意見を述べています。ここではこの事件についてのnewsing内での議論を振り返りながら、様々な視点を紹介していこうと思います。
最初はluft2501 さんのピックアップから、被告人弁護団のモラルについて議論が始まりました。
■2007年6月20日
弁護士に対する懲戒請求に関して - newsing
疑わしきは被告人の利益にという裁判の大鉄則と、被告人の為ならば被害者を傷つけようが何をしようがかまわないというのは違う。優秀な弁護士、弁護士でなくても優秀な職業人は何よりも人間として成熟していることが条件だろう。特に人を裁いたり、弁護したりする人間に、そういうものが無ければ、世の中おかしくなってしまう。
chuchu さんのコメントより
そしてcross さんが登場。持論である死刑廃止論を提示し、事件そのものと死刑についての議論が混錯しながら展開されました。
■2007年7月2日
光母子殺人、弁護士団への偏見と誤解 - newsing
大義を振りかざすのはいいけど、その為に個々の事件の被害者を踏みにじっても良いということにはならないと思う。死刑廃止論は別の場所でやるべき。そもそも明らかに破綻した内容でなければ弁護しきれないという時点で何かおかしいのでは?
sesoko さんのコメントより
■2007年9月10日
光市母子殺人、橋本弁護士の行為は司法を破壊する - newsing
この問題に関心がある人の多くは橋下氏のことなんか正直どうでも良くてこれだけ多くの懲戒請求を出されているにも関わらず公の場でこの懲戒請求で問われてる事に説明を果たしてない請求を受けた弁護士たちに疑問を感じているんじゃないかな。懲戒請求を出した方々は実名で請求を出している以上一個人で責任をもって請求しているわけでこの人達を一般民衆としてどうのこうのいうことこそ本質の部分とずれた論議にしているのでは?
torgo さんのコメントより
■2007年9月21日
光市母子殺人、死刑賛成者=情報操作された人 - newsing
「マスコミの情報操作」はもちろん大きな問題ですが、それとこれとは「別」でしょう。リンク先の「マスコミが情報操作をしている=死刑賛成は間違ってる」という「誘導」も、同じ形態をとった(しかもかなり劣化あるいは退化した形での)、質の低いものです。「いくらマスコミが間違っていても」、罪の無い二人が、1人の男に一方的に惨殺されたという事実は、覆らないのです。その事実はマスコミが云々とは別の次元にあるのです。
dobengo さんのコメントより
また並行してhaya さんのピックアップから、被告と弁護団への怒りを露わにするnewsingerも続出。
■2007年7月28日
【光市・母子惨殺】 被告の元少年「僕は死刑後、来世で弥生さんの夫になるかも」「弥生さんは、洋さんが怒っているのを喜んでいないと思う」 - newsing
被告のこのキチガイじみた発言に対して、本村さんよく冷静にコメント出来るな…。それにしても、よくここまで自分勝手なストーリー組み立てられるよ。ホント。広島高裁は、こんな弁護認めたら、裁判所の権威失墜になることをよくよく考えてもらいたいと思う。
62380 さんのコメントより
橋下徹弁護士(現大阪府知事)が同弁護団に損害賠償請求の裁判を起こされたことに関するジャーナリスト江川紹子氏の分析に対しては、多くのnewsingerが賛同を表明。
■2007年9月11日
江川紹子さん 刑事弁護を考える~光市母子殺害事件をめぐって - newsing
橋下弁護士の弁護士らしくない論調への批判は、ズバリでしたね。彼こそ「KY」だったのかもしれません(笑)。
yo-turn さんのコメントより
被告人の法廷での発言に対しても、多くのコメントが発されました。
■2007年9月21日
【光市母子惨殺】 元少年「生きたい」「検察、僕をなめないでいただきたい」…弁護団、涙で「こんなに胸を張って弁護できたことはない」 - newsing
それにつけても被告と弁護団は連携が取れていないこと甚だしい。もしかすると被告は弁護団を信頼してないのではないか?とも疑ってしまう。
32kaeru さんのコメントより
弁護団の矢面に立っていた今枝弁護士の進退に対して。
■2007年10月15日
重大報告 弁護人を辞任することになりました - 弁護士・未熟な人間・今枝仁・・・光市事件と刑事弁護の理解のために - newsing
今枝弁護士も非常に悩まれているようですね。被告人との話し合いの前にこのエントリーを書いたことで混乱させたので×にしますが、弁護士としてちゃんと世間と対峙しているんだと感じました。
penguin3 さんのコメントより
そして今日の控訴審判決に対しては、現在もnewsingerのコメントが重ねられています。
■2008年4月22日
【光市母子殺害】被告に死刑を宣告 差し戻し控訴審 - MSN産経ニュース - newsing

死刑以上に苦しい量刑を適用したいくらい、この事件は酷い。あくまでも私見ですが、死刑廃止論者の方は人を殺したいと思うくらい憎んだことのない心の持ち主ではないか、と思います。またそれだけ人を深く愛したことのない人ではないか、と。ただの闘争本能で生死をかけるのではないですからね、量刑は。被害者家族、被害者自身の魂が少しでも報われることを望みます。冤罪の可能性については議論が必要なのは間違いありませんが。。。このケースは判決を全面的に支持します。
brothera1114 さんのコメントより
この事件は殺害状況の残忍さ、被告人や被告人弁護団の発言の異質さ、死刑制度問題との混同、マスメディアでの報道量、未成年犯罪の側面など、論じる観点が数多くあったため、インターネット上の様々な場で活発な議論が行われました。
ここで紹介できたのはほんの一部の視点ですが、これをご覧になって皆さんが少しでも事件への理解を深めて新たな視点を手に入れてもらえたらうれしく思います。
(文:上原仁)
